「佐村河内さん」と「小保方さん」とメディア
私は、寡聞にして佐村河内さんも小保方さんも全く存じ上げませんでした。だからご本人に対する感想は何もありません。しかし、メディアの対応を見ていて、なんしか共通するものを感じました。
報道する側に固定概念(主人公はこのような人間のはずだ)があって、番組の企画段階で視聴率を取るために極端な編集意図が入り、主人公を結果として偶像化、神格化してしまっているような気がしてなりません。
私も実際に経験したことがあります。昔、私の母が警察から表彰されたことがあります。それは、父が警察官で家庭を顧みず警務に没頭し、それを内助の功で後ろから支えてきたことを賞したものと思います。当時、新聞記者が取材に訪れて写真を撮る時、内助の功が見て分かるように、父の目の前でお茶碗に急須からお茶を入れる場面を撮影し、実際に新聞に載りました。私はその頃まだ小学生だったと思いますが、おや? と感じました。実際に両親のそのような場面を見たことがないからです。なぜなら、父は家には殆ど居らず、お茶を飲むようなシーンは一度も見たことがなかったからです。内助の功は、目で分かるもの、分からせるものではないように思います。母が6人の子供を必死で育てているシーンなどはあまり絵にならないのでしょうか。
今回の一連の報道も、報道側に明確な意図があって、それを読者に伝えるためにある意味無意識のうちに編集してしまい、ストーリーを作り上げてしまっているように思えてなりません。最も怖いのは、読者側がそれを真実と受け止め、世論が作られていくことです。
今のメディアの姿勢は、自ら情報を意識的に作り上げて流し、その反応を更に映し出すことで、流行を創り上げているように見えますがいかがでしょうか。
以上
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