無料ブログはココログ

心と体

2015年4月26日 (日)

マスコミ報道がもたらしている害

 私が病気になってから読んだ何冊かの医療関係の本の中から感じたところを述べます。

 

今まで、原発や教育や政治問題、果ては外交まで、メディアは一方の主張をことさら大きく報じるだけで、反対意見や中庸の考えについては全くといっていいほど言いません。これでは、見ている視聴者は判断材料が得られず、その報道に洗脳されてしまいかねません。いや、現在の風潮を見ると、すでに我々はかなり洗脳されているやに見えます。

 

病気の内でも、ガンだけはなぜか特別に仰々しく報道されます。芸能人でも、殆んどの場合取り上げられるのはガンです。「宣告」とか「告知」とかもガンに特有の言葉かもしれません。これも、テレビドラマや芸能ネタでの取り上げ方が、国民のがんに対する恐れの意識の元になっているような気がしてなりません。

 

以下は、最近読んだ「僕はガンと共に生きるために医者になった」という本の中にあった一節で、同感するものです。

 

 【マスコミ報道は、国政選挙の行方を左右するほどの影響力を持っています。・・・

 医療に関する報道も、ひとつの問題が発生すると、どのテレビ局の論調も驚くほど同じで、まさに国民が洗脳されてしまいます。最近は医療事故や医療ミスの報道が多いのですが、日本の医療を良くしようという観点からの報道ではなく、いたずらに国民の医療不信を助長しているように思われてなりません。

  確かに医療界に問題点はあるでしょうし、医療事故をなくすための取り組みも重要です。しかし、報道の結果として医療不信のみを増大させるような、現在の報道姿勢は残念でなりません。・・・

  情報を与えることが使命なら、判断材料として必ず反論も伝えるべきでしょう。・・・

  報道は、日本の社会、日本の将来をより良いものにしていこうという立場でお願いしたいと思います。】

2010年3月21日 (日)

『救急医療の有料化』について

 今朝のニュースで、救急医療が増加し、本当に手当てが必要な救急患者に手が回らなくなってきているという話がありました。で、有料化してお金を頂こうということを考えているようです。

最近は、子供がくしゃみをしただけで救急車を呼ぶ親がいたり、「税金払ってんだから当然でしょ!」という御仁もおられるようで・・・。また、それ以外でも、わけが分からずパニックになって救急車を呼ぶ方が結構多いようです。

 思うに、救急事態の判断が出来なくなってきている社会事情が背景にあるような気がします。原因のひとつは核家族化で相談相手がいなくなってきたこと、また、近所づきあいが疎遠になり、多少おせっかいでも口出ししてくれる隣近所の支援が受けられないこともあるようです。

 それから、所詮わが身は自分で守らなければなりませんが、父親を筆頭に家族がその責任を持ち、身を守る判断力を持つことが必要と思います。それが最近はどうも・・・。

 我が家の場合は、父親が厳しく、泣き言を言おうものなら、どやされていました。母親は苦しい生活を切り盛りしていましたので、腐りかけのご飯でも洗って炒めて子供に食べさせていました。中におなかを壊したのがいたら、「もっとしっかりしなさい。おなか痛くしたのあんただけだよ。そんなんじゃ生きていけないわよ!」と叱られました。内心はすまない気持ちをグッとこらえ、気丈夫に、子供に自身の生きる力を教えていたのです。

 本当に死の危険にさらされている人は、訴える元気もなくなるので分かるそうです。

 今は、軽率な素人判断はかえって危険とか言って、なんでもかんでも専門家に頼る傾向がありますが、判断力と生きる力を本来自分自身の体に叩き込まないと、この地球上では生き残っていけないと思いますがいかがでしょうか。

ありがとうございました。

最近のトラックバック

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31