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スポーツ

2013年6月13日 (木)

プロ野球統一球の変更について

 今年、ホームランが随分多いと思ったら、内緒でボールの質を変更していた由。どうもおかしいとなってから、やおら「実は変更してました」と日本野球機構が釈明した。今まで発表しなかった理由は、「混乱を避ける為」だそうな。

 おや、これ、どこかで聞いたフレーズだ。そう、福島原発事故が起こった時、時の政府は、事実をそのまま伝えたら国民がパニックに陥ると考え、実際に起こっていることを発表せず、結果、被爆者が随分多くなったことと酷似している。アメリカや韓国は、先読みして自国民をいち早く非難させた。その時、マスコミもちょっとやり過ぎでは?というような符丁の論調であった。振り返れば、アメリカや韓国は、国民の安全を最優先している国だったのである。

 不謹慎かもしれないが、この二つの事例に共通するのは、愚民政策と同じで、民に真実を伝えると返って混乱させるというような上から目線と、自分たちの決めることは常に正しいと考える驕りの思想、尚且つ内緒で物事を進めてしまう隠ぺい体質だと思わざるを得ないのである。

国民やプロ野球選手・ファンは、本当に愚民なのでしょ うか?

混乱を招くと言いますが、具体的な混乱のケースとはなんでしょうか? 今起こっている混乱よりも影響の大きい混乱とはなんでしょうか?

当事者を無視して物事を決めることは、本当にうまくいくものでしょうか?

 先ず、政治や組織を統括する人は、国民(組織の人)を信頼し、真実を出来るだけタイムリーに丁寧に説明し、それによって想起されるリスクと対処まで含めてきちんと説明する、そんな風土を作っていかないと、いつまでもお上意識が抜けず、誰かのせいにして責任の取れないことばかりになって、無責任国家が出来上がってしまう気がします。

 国を変える基本は、国家・組織と国民が情報を可能な限り共有し、お互い自己責任を持って判断、行動できることであり、そのような国にしていく必要性を痛感します。

6/13 追)

 今朝、NPBコミッショナーが「私は昨日まで知らなかった」と堂々と言われましたが、即刻、自ら辞任すべきと考えます。内緒で事を進めた一部の人間をいくら始末しても、体質を変えない限り、必ず再発します。事の真因はガバナンスと内部統制の決定的な欠如であり、こういった類の事象は、DNA的体質を持った組織の全構成員に有り得ることだと思うのです。真の責任は、起きたことではなく何故起こったかにあるのです。

 コミッショナーの責任は、知ってて隠した場合よりもっと罪は深いと考えます。


ありがとうございました。

2010年7月 3日 (土)

PK戦を見て

 ワールドカップサッカーが熱気を帯びています。特にサムライジャパンの活躍が、俄ファンも含めて日本国中を沸かせています。
 パラグアイ戦を見ていて、ふと、冬季オリンピックの女子スケートのパシュートを思い出しました。わずか100分の2秒差で銀メダルになりましたが、たかが0.02秒、されど0.02秒の重みをその時、感じました。
 今回のサッカーも、激戦の上PK戦となり、最後の最後の一蹴りの差で負けましたが、私は、あれを見て、結果はたった一球で決まりましたが、あの差は、これから4年かけて乗り越えていかなければならない差と思った時、惜しいとはとても思えませんでした。むしろ、あの差の中に90分+延長分の試合の実力差が全部詰まっている、だからPK戦で負けたのは現象としてはそうだが、試合としてはかなりの重みを感じた次第。
 今後4年間かけて、PKの差を乗り越えるチーム作りを期待したい。そして、国を挙げて長期的にスポーツを育成していく政策を、是非政治にお願いしたい。政権がどう変ろうとも、子供に夢を与え、国民を元気にするスポーツ振興は政争の具ではないと思う。

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