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2017年2月21日 (火)

「憲法9条が平和を守ってきた」?

 護憲派の方が、口癖のように言われます。

「戦後70年、日本が平和で来れたのは憲法9条があったからだ。だから、絶対に変えてはいけない」

でも、ちょっと待ってくださいよ。

結論から言うと、現実に日本を守ってきたのはアメリカの核抑止力と在日米軍のプレゼンスではないでしょうか。

敗戦後の日本列島の力の空白を埋めるために、米軍が駐留し極東の安定を担って来ました。朝鮮戦争では、手薄になる日本をカバーするために、アメリカは日本に警察予備隊(自衛隊)を持たせました。しかし、自衛隊は必要最小限の自衛手段としての軍隊であり、在日米軍の代わりは到底できず、安全保障条約の下、現在も米軍の力を借りて日本の安全を守っています。


 憲法9条はただの文言です。お守り札でもなく、条文に戦争が起きないというご利益があるとは思えません。第一、戦おうとする相手の国が日本の憲法9条を見て、手を出すのをやめるのでしょうか?

 護憲派の方は、国内の戦争好きがおかしなことを考え行動しないようにこの9条で抑えつけておこうというお考えのようですが、ならば、解釈改憲などと云うこじつけはやめて、実態に合わせた条文に変えていけば良いのではないでしょうか。 たとえば、「日本は、侵略戦争は一切しません。しかし、国を守るためには軍隊を持ちます」とか。

外国からみると日本国内の憲法議論がよく分からないようです。


 今の憲法条文を素直に読めば、自衛隊は違憲状態だと思います。では、自衛隊は要らないのか。極東の安全と日本の平和をすべて米軍に守ってもらうのか。それとも実体に合わせた憲法に変えていくのか。国民に判断が求められています。日本がアジアでほとんど唯一植民地化しなかったのは、幕末までの尊皇攘夷と、明治維新の殖産興業、富国強兵です。

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