無料ブログはココログ

« 「有事」と「想定外」 | トップページ | 国立競技場建設問題 »

2015年8月10日 (月)

核のゴミ処理とメディアの報道姿勢

 地方自治体が、放射性廃棄物の処分受け入れについて反対表明をしている報道がされていますが、一言。

 放射性廃棄物は現存しますし、必ず処分しなければなりません。ということは、原発に依存してきた日本人として、責任を持って何とかしなければならないのです。みんなで反対したら廃棄物処理問題は解決するのでしょうか。代案のない反対は責任逃れ、自分さえよければ式の甘えた話です。与党も野党もありません。国会で議論してほしいのは、原発の賛成反対の議論とは別に、既存の廃棄物を含めて核処理サイクルを最終処分まで含めて具体的にどうするかを国民に問わなければならないと思います。それが政治家の責任です。


 一方で、原発再稼働の賛否が議論されていますが、どちらであれ廃棄物処理は必ずついて回ります。特に原発反対を言われている方に申し上げたいのですが、反対しようが今すぐ原発を全廃しても廃棄物処理はついて回るのです。高レベル放射性廃棄物の無害化には10万年かかるそうです。ここ50年や100年の話は、問題ではありません。


 メディアにお願いしたいのは、核処理サイクルの確立は原発再稼働の賛否とは全く別次元の問題であり、日本人が、日本人として責任を持って解決しなければならない問題であることを報道の基本姿勢として欲しいのです。その意味では、メディアもただ国民の不安感情を煽るだけの報道から、国民へ提言し、又、自らの意見も具体的に述べる責任があると思うのですが。

« 「有事」と「想定外」 | トップページ | 国立競技場建設問題 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

今後、核施設をどうするかの議論は白熱しておりますが、現実に「そこにある」核廃棄物の処理には議論が進まないのは、皆が「逃げ」ているからでしょうか?  まずそっちから解決していかなければならないのですよね。

以前に、橋下元大阪府知事が米軍基地の辺野古移設云々が議論され始めた時に、「それなら大阪湾に持ってきたら良い!」と手を挙げた、という記憶があります。 米軍が大阪湾に来たらそれこそ日本の本土のど真ん中。 大阪府民猛反対、あるいは「あほちゃうか」という意見が街角で聞かれていたけれど、私は「有り」だと思いました。
沖縄の人が受けている苦しみを理解するには、しかも日本の安全保障を考えるとど真ん中で受け止めてみるのも、米軍問題が「他人事」でなくなる良い機会かとも思ったのです。  戦略的にも、航空安全上も(3空港あるので)、もっと南の東シナ海の方が良いようですが・・・

県民の猛反対にあう事も覚悟の上で、「核廃棄物の処理場を我が県に!」と言える知事が出てこないか。  日本人の叡智を結集して、より安全な処理方法を考えて実行に移す作業が必要ですよね。  ( ̄ー ̄)ニヤリ

ぼちぼち村長 様

 早速のご一読、そしてコメントありがとうございます。
 今回の件は割と真剣に考えてまして、日本人の甘えの構造のような気がしています。政治とメディアが認識を新たにしないと、本当に日本の将来は危ういと感じます。
 反対派の人が良く「未来の子どもたちのためにも、原発は反対です」などと言いますが、本末転倒で、先ず廃棄物処理を我々の世代でどうするのかを大人の責任として明確に解決してからのことだと思います。耳触りのよい情緒的な発言には私は与しません。
 日本人は、「子供を戦場に送るな」とか、一見共感を呼ぶようなフレーズがお好きなようですが、地に着いた責任ある議論が必要とつくづく感じます。
ありがとうございました。

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 核のゴミ処理とメディアの報道姿勢:

« 「有事」と「想定外」 | トップページ | 国立競技場建設問題 »

最近のトラックバック

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31