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2014年2月 4日 (火)

『脱原発』で思うこと

 今、都知事選挙でも争点の一つになっているようですが、「脱原発」という言葉は政策ではないと私は考えます。
 

 「脱原発」と言うなら、代替エネルギーの技術開発を含めた調達方法、調達時期と調達コスト、加えて経済成長、労働需要を落とさずにエネルギー転換を実現する方法を政策として示すことが必要です。石炭、LNGを輸入に殆ど依存している現状では、火力発電に海外依存度が極端に高くなることによる、為替リスクや政治的リスクが大きく、それ以外のエネルギー調達方法を考えなければならず、時間が相当かかると思います。従って、即「脱原発」という言い方には疑問を感じます。耳触りは良いのですが、現実性を感じません。今、即時原発廃止を決めても、完全に処理が終わるまでには何十年もかかります。そのことも念頭に置いて考える必要があります。
 

 又、原発容認と言うなら、廃棄物処理について具体的な場所、方法、時期等について政策として明らかにしたうえで容認主張をすることが必要です。核のゴミ、皆が嫌がる廃棄物の受け入れをどのように行うか、国民の意思統一が必要です。処分方法が具体的にならない状態でずるずると原発を稼働し続けることは、後世につけを残すことになります。我々に課せられた重い責任です。ここを臭いものには何とかで、国民皆が避けているように思えてなりません。
 

 以上、政策論争は、単に賛成、反対ではなく、具体的な方策を示して、その実現性で争うのが真っ当な選挙だと思います。メディアは、単に「脱原発」「原発推進」の二元論で論評し、薄っぺらいワイドショー的報道ばかりで国民を愚弄し、皆がどんどんバカになっていってるような気がしてなりません。
 

 私は、現時点ではどちらの意見にも組みしません。エネルギー問題は、今のマスコミの論調のような二元論で議論すべきものではないと考えるからです。火を発見した時代から悠久の時を経て、今のエネルギー需給環境が作り上げられてきました。水力発電、火力発電と環境リスクも経験してきました。又、輸入に頼る化石燃料の調達リスクも経験し、その先に原子力発電を私たちは選びました。資源の無い我が国の選択として間違ってはいなかったと判断しています。この進んできた道は、好むと好まざるに関わらず、私たちが選んできたものです。物事には必ずプラスとマイナスがあります。そのマイナスを最小限に抑え、我慢すべきものは我慢して進む道を選ぶべきものと考えるのです。エネルギーをふんだんに使ってきて、ただ「脱原発」を声高に叫ぶのはいかがなものでしょうか。
 

 私は、最終的には原発依存度が下がればよいとは思いますが、その間は、色々なエネルギー調達手段を開発し、原発からのエネルギー転換を順次進め、脱原発のゴールを目指すという考えです。もちろん、廃棄物処理は脱原発であろうが原発容認であろうが避けて通れませんので、国民の責任で解決方法を考える義務があります。絶対にやってはいけないのは、エネルギー転換の道筋を誤り、エネルギー供給能力が落ちることによって、価格が上昇したり、産業競争力が落ちたり、海外移転が加速化したりして、雇用が減少して、過去20年間経験したデフレ不況のような状態に陥ることだけは絶対に避けなければいけません。その大前提をマスコミには強調して欲しいと切に願う次第です。

ありがとうございました。

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コメント

本当に現場レベルの事実を記した正確な報告書が上がっているのだろうか? 上がっているとしたら正しく理解しマネジメントできているのだろうか? 正しくマネジメントできているとしたら知るべき専門家にもその事実は伝えられているのだろうか? という思いで新聞やテレビを見ています。  確かに国民全員が正しく理解できるとは言えないけれど、今、原発ゼロにしたら国はどうなるか。。。 私たちが選んできたエネルギーの現状を知る必要はあると思います。 「脱原発」が即できて何の問題もないのならそれに越した事はないが、経済や産業力が低下したら「この国のかたち」は消えてなくなるかもしれないという不安はあります。

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