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2011年5月13日 (金)

小出しの罪

クエール元米副大統領のインタビュー記事より

【米政権の中枢にいた経験から「危機管理で最も重要なのは透明性。情報は、たとえ都合の悪いものでも、できるだけ多く、できるだけ早く公表すべきだ。あとで漏れ出したら信頼を失う」と語った。】

 今回、またもか、という報道があった。「メルトダウン」を東電が認めた話。事故発生当初から言われていた話だが、国民に要らぬ動揺を与えてはとの配慮なのか、否定も肯定もせずヌラリヌラリと答弁をかわしてきた。前回も述べたが、危機管理の基本原則を全く無視した情報管理は、結果として逆効果になることをいみじくも証明しているように見える。今回の事故には、何万人もの人々が関わって問題解決に必死に取り組んでいるのに、情報を小出しにしていると、全体の対応自体が実際に起こっていることと異なる、出された情報の範囲で対応をしてしまう。このことが恐ろしい。何れ、情報開示を遅らせたことによる対応のまずさと解決の遅れが問題を大きくし、世界から非難を浴びるかもしれない。

 震災直後の被災者の冷静な対応に世界中が感動してくれたのに、政治や行政が、日本人の良いところを片っ端しから潰してしまっている気がしてならない。

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コメント

しばらくご無沙汰しておりまして、アップされていることに気づきませんでした。 ごめんやす~

福島の名前は世界に知られることとなりました。 日本の都市名が、その規模ではなく特別な意味をもって海外に知られ、代名詞に近い扱いを受けているのは、ヒロシマと神戸、そして新たに加わったフクシマ・・・でしょうか? 神戸はビーフだから良いとして残りは核の脅威を意味するもの。  ところで今回の報道、メディアは国内でリスクをかけずに得られ、好きに料理できる情報を内部発信しあたかも仕事をしたかのようなつもりでいるのだろうか? 本物のジャーナリストは国内にいないのだろう。 政府が小出しにする情報も、ジャーナリスト魂にかけて報道すればもっと早く事態が暴露されていたのではと、つい日頃の報道をみていて、感じますが如何に? 
後の歴史に、フクシマが原発にもめげず再生し発展した街として名前が刻まれることを祈ります。

山姥 様

 ご投稿、そして貴重なご意見ありがとうございました。
 今、福島県民の方がもっとも心配されていることの一つは、情報が隠されていた3/11から一週間くらいの状況と、放出された放射線の量に関する正確な情報とその影響度ではないかと思います。
 今回のことは、ある意味チェルノブイリよりも人的問題があるような気がします。何十年後に出てくるかもしれない影響に対してどこまで責任を持つのか、大きな問題です。改めて、天災がきっかけで起こった人災であると痛感します。
ありがとうございました。

ツィッターで論戦中の、敢えて固有名詞は出しませんが、ある放射線専門家が○○の米を食べることは劇薬を採る程怖いとも言えると警告し、自分なら食べるけれど子供には「食べなさい」と言えない、と発言したのに対して、○○の農産物がすべて汚染されているかのように言うのは心外だ! ○○の農産物すべてが危ないわけじゃない(具体的な発表はしていない)と抗議。 専門家は具体的になぜ悪いか書いているが市長は人道論で返しているようです。 
今回の問題は風評被害を恐れて検査しない、公表しない事の脅威を伝えていると、誰が見ても理解できるけれど。。。 
危険なものを口にしようとしている人に、まわりの空気を読んで「大丈夫です」と言う方がよいのか?  まわりが何と思おうが「それは危険だから食べてはいけない」という方が良いのか答えは明白な気がします。  これ以上人災を防ぐためにもきちんと検査し、正しい情報をタイムリーに伝えてほしいですね。

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